Nextionを使ってみよう。その2

引き続き、Nextion 2.4 インチ版をいじっています。

 

「Nextion」を使いこなせるのだろうか?と疑問を持ちつつ、電機屋の毎日で解説されている「使い方」を見ながら、プログラムを確認していきます。

 

先ずはサンプルとして「TP1.HMI」をダウンロードして、観察します。

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ポイントボタン1(bt0)のEVENT欄のコマンドは以下。

 

print "setTurnout("
print "14336,"
cov bt0.val,va0.txt,0
print va0.txt
print ")"
printh 0d 0a

 

先ず、解らないのは3行目の「COV」の所と、6行目の「0d 0a」の所。

 

 調べてみると、0d 0aとは「改行コード」の事でした。ふむふむ、終わりに必ず入れると仕様書に書いてあるな。

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つまり、「printh 0d 0a」は全てのコマンド末尾に必要です。

 

 

次に、「COV」の方は、コマンドなのですが、英語では何の事だか全く分からず。

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 翻訳を掛けると、「数値からテキスト、またはテキストから数値に変換します。」だそうな。

 ここでは、ボタン「bt0」の「Attribute欄」の「val」項の数値「0」をテキストに変換している様だ。

 

ここまでで解かったこと。

 1行目でコマンドを送信、2行目でパラメータ1(アドレス)を送信、3行目でパラメータ2用のテキストを用意し、4行目でパラメータ2を送信ののち、5行目で括弧を閉じ、6行目で改行する。

という流れです。

 

 

続いて、ポイントボタン2(bt1)のEVENT欄のコマンドは以下。

print "setTurnout("
print "14337,"
cov bt0.val,va0.txt,0
print va0.txt
print ")"
printh 0d 0a

 

 ポイントボタン2~10(bt1~bt9)のEVENT欄のコマンドを見ると、はて、2行目の数値以外同じだなぁ?これで良いのか??と思いつつも、試しにアップロードして、動作確認してみます。

 すると、ポイント1以外は正しく動いていない様です。何てこと有りませんでした、2行目のアドレス数値は個別に設定されていましたが、ポイントボタン2~10(bt1~bt9)のコマンドが参照しているのは、1番のポイントボタン1「bt0」の「VAL」項だったという事でした。2~10のコマンドを、それぞれ「bt1~bt9」に修正すると、全てのポイントボタンが正常に機能しました。

 

この事で少しばかりコツが掴めました

 

 

 

 次に電源ON/OFFボタン(bt10)を追加してみる事に。

Toolbox欄より「Dual-state button」を選択、画面上に適当に配置し、画像を拝借して割り当てました。コマンドも仕様表を観察の上、設定しました。

 

print "setPower("
cov bt10.val,va0.txt,0
print va0.txt
print ")"
printh 0d 0a

 

 コマンド内のパラメータは1個のみ。ポイント同様に2行目でボタン10(bt10)のvalをテキストに変換しています。

 

アップロードすると、設定通りにボタンは配置されている様です。試しにタッチしてみると、画面上では問題無く表示画像が切り替わっています。

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表示はOKですが、コマンドが間違っていないか心配であります。

 

 

次にDSoneR3に接続して、動作確認してみます。

f:id:har_amc:20200216213400j:plainさあ、動いてください。

 

 

動作確認はこんな感じです。

何とか動いてくれました。

送信処理だけなら、どうにかなりそうな気がしてきました。

 

 

全体のボタン配置を考え、ボタン画像を用意しなければなりません。

作成には、たいそう時間がかかりそうです。

 

Nextion 2.4

 

これなら、LCD窓とビス穴4個の開口だけで、スタンダードSのケースを再利用する事が出来そうです。(タクトSWの穴は、適当に開けると後が面倒なので、無いに越した事は有りません。)

 

 

 

 

 

Nextionを使ってみよう。

「D99 HACX」基板をどう料理するか?と検討している時に、試すべきモジュールが頭に浮かんでおりました。

 

今更感が半端ねー⁉と言われそうな、「Nextion」です。

 

「Nextion」と言えば、遥か昔に電機屋の毎日で取り上げられた(自分でHMI(Human Machine Interface)を作れる面白いソリューション)タッチパネル付きのLCD表示モジュールです。※4年も前の記事です。

 

 ただの箱2開発の折、モックアップを作ったのを思い出し、掘り出して来ました。

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 ※これを作ったのも、3年半も前の事です。

 

 

LCDVRをアクリルパネルに取付して固定する方法を試した所で、ケース加工(メーカー作業)や組み立て工程が多岐にわたる為、コスト面を鑑み開発が中止となったものです。

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 2.42インチOLEDとNextion2.4インチを並べると、ほぼ同じ外形寸法です。

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 サイズがOLEDと同じであれば、スタンダードSにも乗るのではないかと思います。

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しかし、 HAC基板は1枚(使用済)しか有りませんので、何の基板と組み合わせるか?

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インターフェイスはI2Cでは無くUARTですので、この基板で有る必要は有りません。

 

 

とりあえず、専用設計の基板「Box R3a」のケースへの収まりは良さそうです。これはDSairに繋がる実験用基板でも有ったようです。(FAirのスロットが有ります。)

ただし、この基板で動くスケッチが有るかどうかは不明ですが。

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※これが、現存する最後の基板の様です。

 

 

親となる基板は、UARTが繋がればOKなので、「DSone」や「DSair1」でも良い様です。

 

But、これを動かす能力が・・・、私に有るのだろうか???

 

 Nextion 2.4

 

 

 

WiFi電波を中継器で5GHz帯にスイッチ。

展示会などでDSairを使用しようとすると、周囲のWiFiとの混信で上手く繋がらず支障をきたす事が有ります。FlashAirは2.4GHz帯のみ使用出来ますが、5GHz帯に信号をスイッチする事が出来れば、2.4GHz帯の混信から暫し解放されるはず。

 

とりあえず中継機能の有る、NECWiFiルータ「PA-WG1200HP2」 で試してみます。

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うちのDSair(初号機)です。小さいので持ち運びに重宝しています。

f:id:har_amc:20200212140114j:plainSSIDを「flashair_smiler2」に設定しています。

 

 

それでは中継器の設定をしていきます。

PCにLANケーブルで接続の上、モード切替SWはCNV(コンバータ)に設定し電源をON、その後Web設定を呼び出します。はじめに親機との接続をしていきます。

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 アクセスポイント検索して、DSairで設定してあるアクセスポイントを指定し、暗号化キーを設定して設定完了。

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 親機の優先周波数帯は5GHzがデフォルトですが、2.4GHzに接続したため2.4GHz帯優先に変更されます。(されました。)

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WiFiスロットルは2.4GHz帯を使用しますが、最近のスマートフォンタブレットだけを使用する場合には、子機への送信は2.4GHz帯を無効とし、5GHz帯だけにしてしまった方が、安心だと思います。

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 スマートフォンタブレットからは、5GHz帯のSSIDaterm-******-a」側に接続します。

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接続するSSIDは、DSairで設定してあるアクセスポイント「flashair_smiler2」の方では有りません。中継器のSSIDaterm-******-a」を指定し接続します。

※その他のメーカーの場合(Buf~)など、中継器以降で親機と同じSSIDを指定する場合がある様です。それぞれ使用機器のメーカー指示に従って設定をお願いいたします。

 

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※2.4GHz帯は無効としてあるので、ここでは表示されません。 

 

 

これで、5HGzでの中継設定が完了しました。

問題無くDSairを操作できる事を確認しました。

 

 

今回は、NECWiFiルータ「PA-WG1200HP2」を中継器として使いましたが、 Wi-Fiデュアルバンド中継機能を搭載した高機能モデルを選んでください。

※普及モデルの「PA-WF1200HP2」は、機能限定の為2.4GHz帯から5GHz帯への中継が出来ません。(逆は可)購入前に、良く機能を把握しないといけませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

D99 HACX の応用

DesktopStationでは終息させようと画策していますが・・・。

 

私は「D99 HACX」を今さら掘り起こします!

 

 

今回試すのは、2.42インチOLEDです。今までの慣れ親しんだ、0.96インチのOLEDの2.5倍程の大きさです。うまくいけば、年寄りの強い味方となる筈です。

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これを、皆さんの家に2~3台位は転がっている?であろう、スタンダードS(SXではない)に搭載しようと考えました。(うちには4台有りました。)

 

このくらいの位置に乗せれば、ロータリースイッチの穴を無き物に出来そうです。当然LED穴もなくなります。

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何となく、鉛筆でケガキしてみる。 

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 物理的には何とか収まりそうです。しかし、ちゃんと動くのか?

 

 

 ネットの情報を元に、モード変更やリセット回路を組むと、あっさりと動いてくれました。(難航必至と思っていたので拍子抜けしました。)

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恐ろしく見やすいです。とりあえず動作確認が出来ました。

 

 

※I2Cモードとリセット回路の説明を追記しておきます。

R4を撤去の上R3・R5・R7を短絡、CS-RES間に0.1uFを、VCC-RES間に100kΩを取付します。

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あとは、GND・VCC・SCL・SDAの4本を結んであげるだけです。

 

 

 

ここまで出来れば、ユニバーサル基板にOLEDとタクトSWを取り付けし、ケース加工をするだけです。これがなんとも面倒臭いのですが・・・。

 

 

 

 CADで部品配置したものをプリントアウトし、ケースに貼り付けて、OLED窓等を開口して行きます。

f:id:har_amc:20200206010714j:plainKATO印は、極力残しておこうと思います。

 

 

カッターでフィルムを切り取ります。

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裏側を見たら、スイッチの配置がNGでしたので、手書きで位置変更です。

 

 

ドリルで窓開口の内側に沿って穿孔の後、ニッパーで切り取り、やすりで成形します。

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組み込み過程は恐ろしい程複雑で、配線は最後の作業になりました。

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タクトSWのはんだ付けすら、この状態でする始末。一度組んだら取れない仕様です。

※ばらすには半田ごてが必要です。

 

 

そして、いきなり出来上がり。

表にビス6本!しかも色違い(実は太さも違う)と、激しいやっつけ仕事感を醸し出しています。

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マスコン脇に追加したビス頭が、操作時にちょっと当たってガッカリ。

スペーサーを工夫すればもう少しましなつくりに出来るかな?しかし、ここが非常に難しい所なのです。ちゃんと基板を作れば4本固定には出来るかもしれませんが、OLED固定が結構難しいかな。皿ねじで高さを減らして基板に固定してあげれば何とかなるか?
 

 

動作確認です。

 

マスコン回すと、かすって音が出ます。付け根のリブ部分を削ってしまえば、ビス頭をかわすのでOKです。

 

これは見やすくて、非常に良い改造となりました。

 

 KATO(改)「POWER HACK StandardS」出来ました。 

 

 

 

以下追記

参考ですが、中国方面の動きが非常に鈍いので・・・。

2.42インチOLED

少量ですが、アマゾンでも手配出来ます。 

 

「Smile WiFi Throttle」の設計 その16

引き続き、KiCadをいじっています。

 

「Smile WiFi Throttle」の基板は、何とか配線までは出来ました。まだ多少はいじると思いますが、基本的には完成です。 (基板サイズは変更無しです。)

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ネットワーク抵抗にしたので、部品点数激減で組み立てが簡単になったと思います。

 

 

次は、アクリルのデザインに移りますが、まだ具体的にどんな模様にするかは見えていません。

 さてと、どうすんべか。

 

 

 

「Smile WiFi Throttle」の設計 その15

「Smile WiFi Throttle」の回路修正・基板修正を始めています。

 

モード変更用のスライドSWを1個追加し、林立していた抵抗はネットワーク抵抗に集約しています。

回路図エディタ「Eeschema」と基板エディタ「Pcbnew」を行ったり来たりして、ネットワーク抵抗のピンアサインを変更しながら無駄のない配線を目指します。

f:id:har_amc:20200128000857j:plain先ずは配線を終わらせ、基板シルクはアクリルのマーキングとの兼ね合いを考えてデザインしていきます。

 

 

私も(いろいろ)取り寄せてみました。スライドスイッチとかMP3DFプレーヤーとか。

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こんなスペースに、滑り込んだり出来ます。下側基板に3.5mmヘッドホンジャックもつけてMP3プレーヤー機能搭載か???

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上下同サイズ基板の場合には、物理的に何とか積めますが、電源的に機能するかは確認してみないとわかりません。

 

 

しかし、今回の基板変更では見送りです。悪しからず。

 

 

 

 

 

ラジエーターホースの交換

金曜は、会社を半日で切り上げ、午後から遠隔地の土地境界確認の立ち合いに出かける予定でした。

嫁さんの車のクーラントが、しばらく前から漏れていて、足しながら過ごしていたのですが、ホースバンドでも付ければ漏れなくなるかな?と触ったら、樹脂製の三つ又が折れました。

 

ご想像の通り、クーラントはダダ洩れです。仕方がないので、私の車で出かける事に。

 

出発時間までは30分くらいです。急いで部品共販に電話をして、部品の在庫が有るのを確認し、少々遠回りとなりますが、引き取ってから出かけました。とりあえず用事は済ませる事が出来ました。

 

 

 

翌日は私の出勤日で、嫁さんは車を使いたいとの事なので、帰宅後に交換作業をしました。当然車は動かせないので、駐車場での作業になります。

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部品は、三つ又だけではなく、ホース全体の交換となります。

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残ったクーラントを極力溢さない様に、娘の手を借りて指で栓をしてもらいながら、下部を差し替えました。

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室内に向かうヒーターホースの取外しに難儀しました。ばね式のホースバンドが下側の見にくい所に有り、大きなペンチは入りません。ラジオペンチで摘まんで、上側に回そうとしますが、パチンと弾いてさらに奥側へ回ってしまいます。f:id:har_amc:20200119210632j:plain

 

 

30分くらい休み休み格闘の末、何とかホースの取外しに成功。

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元のが外れれば、後は順調です。ホースバンドを新しいホースに移し、定位置に取付します。

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とりあえず、在庫のクーラントを注入して仮復旧です。

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何とか、使える様になりました。

 

 

今日は本復旧の為、ラジエーターのドレンコックから抜ける分だけ排出して、新しいクーラントを注入します。

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全部空にした場合は、まるまる一本分入れる分量でしたが、半分位しか入らず。残りは入る分だけリザーブタンクに原液を注入しておきました。寒冷地に行く予定も無いので、恐らく大丈夫でしょう。何時になるか判りませんが、そのうち吸い込まれて行って、丁度良くなると思います。

 

 

 

日々、いろんな事をやっています。(やらされているのではありません。とっても面倒では有りますが、やり遂げた喜びを味わっています。)

 

さぁてと、次は何が起こるかな?