前回、OMNI shot「OCAM-VRW01BK」を使って360度動画を撮りましたが、音声のノイズが酷い事に気が付き、その対処法をしばし考えていました。
試しに、iPhone6sとOMNI shotで同時に撮った映像データを、メーカーに送って確認してもらう事に。
メーカーにおいても、同様の検証をして頂いた様で、同様のノイズが乗っているとの事。
「申し訳ないが、これは仕様です」との回答に落ち着きました。当然「次に製品作る時には、音声にも気を使ってくれ!」と上申しておきました。
はて、どうしたもんか?
チリチリと耳につく、酷いノイズが乗ったまま映像データを公開する訳にはいきません。カメラを買い換えて、他社製品に乗り換えるのも良いとは思いますが、ノイズが乗っていない保証はありませんし、結構高くつきそうなのでノイズを除去する方向で対策してみる事にしました。
・映像の回転に使った、 VideoPadの機能には、ノイズリダクション項目がありますが、ちょっと使って見てたものの、肝心な音声まで消えて不明瞭になってしまったりしました。自動で消してくれるものの、どの成分を消すのかはソフトウエア任せとなります。
・ふとネット広告が目に付き、「VEGAS PRO 17 SUITE」がリリースされている事を発見しました。VEGASは以前気の迷いで「PRO13 SUITE」を購入していて、今回アップグレードにて安価に導入出来るとの事、誘いに乗って購入しました。
今までろくに使う事も無かったソフトを更新するには訳がありまして、何かに釣られた訳です。そう「SpectraLayers Pro 6」なるソフトを使って見たくなったのであります。
テスト映像を読み込むと、周波数成分が時系列に表示されています。再生しながら消しゴムで少しづつ消してみると、概ね4kHz以上の連続した音がチリチリ音の様です。
各チャンネルで成分が違っているのは、アナログ回路の特性の違いに依るものと思われます。アナログ回路は設計が難しいんでしょうね。
ここからはノイズを消して行こうと思います。
5kHzより上全体をざっくりと選択し、ノイズとして定義します。
とりあえず、24dBで100%(目一杯)除去します。
殆ど消えました。再生してみると、気になる高音のチリチリ音はしっかりと消えました。ほんの少しですが、必要な成分が消去範囲に残っている事も確認できます。
今回はざっくりと高域全体を消去する様な操作をしましたが、もう少し丁寧に段階を追って低域も消去する事で、 「音声については」何とか使える様に成るのではないかと考えています。