Desktop Station 「Webアプリサーバー」を試す。その2      <Connectify Hotspot 2016編>

展示会や走行会等にDSシステムを持ち運ぶ際に、極力荷物を少なくするには、機能を凝縮させてあげる事が必要と考えます。昨今のスマートフォン時全盛時代に、「出先でPCを無線LANでインターネットに繋げなければ成らない場面はそうそう無い」と考えると、サーバPC内臓の無線LANをアクセスポイントにして、クライアントのルーティング(DHCP)機能を持たせてあげれば、無線ルータを持ち運ぶ必要は無くなる訳です。

そこで、何かフリーソフトが無いか探してみると、「Connectify Hotspot 2016」と言うソフトを見つけました。
今回は、可搬性を考慮しWindows Tablet PCの「Miix28」をサーバ機に設定していきます。インストール終了−再起動を経て、ショートカットより「Connectify Hotspot 2016」を立ち上げ、「Setteings」のタブで「Wi-Fi Hotspot」の設定をしていきます。

1.Internet to Shareは「No Internet Sharing」:インターネット接続(有線LAN接続等)をシェアしない設定とする。
2.Network Accessは「Routed」:DHCP機能を使い、ルータとして機能させる。
3.Hotspot Nameは任意のSSIDを設定する。但しFree版は「Connectify-」は固定で、その後に任意文字を入力します。
4.Passwordは任意の文字を設定します。今回は例として「dcc12345」を入力しています。
難しい設定?はこれだけです。


5.後は「Start Hotspot」ボタンをクリックすると・・・

要は、インターネットを共有して無いけど大丈夫?と質問してくるが、そのまま「OK」をクリック!サーバの無線LANルーティング開始です。


クライアントの無線LAN設定より、先程設定したSSIDを探しパスワードを入力すると、あっさりとリンクします。

ここでは、試運転に使ったiPhone5SiPad WiFi(初代)が、「Clients」のタブに表示されています。あとは各所「Desktop Station Software」の設定をしてあげる事で問題無く使用出来ます。


ここで、皆様からの「せっかくタブレットPCで設定しているのに、DSmainR5とケーブル繋いだままで使うんですか?」との質問にはこう答えます。

安心してください、「BT使うんですよ!!」と。

現在、DSmainR5用の外付けBTオプションを持ち合わせていないので、DSmainR4+BTオプションでの試運転風景がこちら。下がサーバとなるMiix28、上側がクライアントのiPad WiFi(初代)及びiPhone5Sです。当然ですが、DSmainR4+BTとMiix28はペアリングして有ります。

WiFi+BT」これで、制御系と操作系を完全分離する事が可能となりました。運転会等でどこからでも(まあ電波に限界は有りますが)操作する事が出来る様になりました。(うちでは、無線LANルータよりも動作が安定している・・・。)

せっかく、小型の無線LANルータを買ったのに・・・、多分持ち歩くんだろうな・・・、結局荷物減らない・・・。


Windows7が持っているSoftAP機能も試して見たのですが、有線LANを繋いでおかないとルーティングしてくれない様でした。(正確には、無線側のルーティングはしており、しっかりとリンクは確立していますが、DSソフトウエアの情報を無線側に送信はしていない状態です。)正常に動作しない様です。基本的に、有線側のデータを無線側のAPに割り振る機能であるので、「有線側のIPアドレスDHCPにより割り振られない事には無線側にデータを渡す事が出来ない」と言う事では無いかと考察する。有線側を固定IPにした場合も試してみる事が必要ですね。



追記 2017.09

うまく接続できない場合は、ファイアーウォールの設定も確認してみてください。


追記 2017.10

WiFiアダプタの種類によっては、ソフトAPに対応・非対応が有るようです。

Desktop Station 「Webアプリサーバー」を試す。その1      <無線LANルーター編>

Desktop Station Softwareの新機能として、「Webアプリサーバー」を実装中との事で早速試してみました。

まず準備として、今後の出張用途に極力小さい無線ルータを用意しました。今回もハードオフで未使用に近い物を見つけて購入してきました。ハブ部の規格は最近のギガではなく、100Base-TXですが、無線しか使わないので問題無いでしょう。

接続に関しては、「Desktop Station Softwareの新機能、Webアプリサーバーを有効にするための設定」wikiを参照の上、設定を行います。普段無線LANを使っていれば難しい事は無いと思います。


今回のテスト環境は、サーバとしてUMPCに「Desktop Station Software」を設定し実行する。クライアントには、iPhone5S及びiPad WiFi(初代)をサーバと同じSSIDに接続しておく。コマンドステーションには、DSmainR5-Prototypeを使用し、列車はBトレイン183系0番台で試験しています。(列車アドレスは全て同じ3を使います。)
試運転として、3者交互にON/OFFテストを実行する。

DSmainR5の上が、無線ルータです。


次に、3者による速度調整を試す。

家での電波の環境が悪いのか?リンクが切れる事が有りましたので、無線ルータを少しだけ移動。(会社で試した時はすんなり動いていました。)家の中に4つもAPがあると流石に混信しますよね!?


それぞれの動画で判ると思いますが、クライアントよりホストへの指令が後押し優先となる。また他方のクライアントに対し現在の各種パラメータの値を送信していない。即ち、クライアントの指示でUMPCの画面は変わるが、他のクライアントの画面は変わりません。まあこれに関しては、実際操作する列車のアドレスが違うので、実用上問題無いと考えます。
特に技術的に難しい事は無さそう(やあさん様にとって)なので、現在実装中である事を加味しても、そう遠くない未来に対応出来ると思います。

次回は、出張展示の荷物を減らす実験をしていきます。



追記 2017.09

うまく接続できない場合は、ファイアーウォールの設定も確認してみてください。

スマイルコネクタのロゴを作ってみました。

以前より、やあさん様の「Desktop Station」の機関車ロゴを見ていて、いいロゴだなーっと思っていました。
そこで私めも、娘の力を借りつつ知恵を絞って「Smile Connector」のロゴを考えてみました。(構想2晩で完成。)

現行の、「Type-A」及び「Type-P」と、今後の新しいアーキテクチャに対応する為、アルファベットの他に呼び番号を振れる様にアラビア数字(ローマ数字)版も作って見ました。イメージとしましては非常にベタ(見た目その物)ですが、カードエッジコネクタの勘合部分とスマイル(目)、ほっぺに差込方向を表示しました。上段は小さめのロゴとして種別のみ、下段は大きめ用として名称も盛り込んでいます。色は適当に設定していますので未だ参考です。(とりあえず、モノクロの白黒2値は必須ですね。)

相手が小型デコーダ基板なので、基板のシルクとしての使用は難しいと思いますが、パッケージやラベルに印刷して使える様にして行きたいと思います。
JW-CADで作成していますので、データはPDFと、PDFからJPEGには変換しましたが、版下とするならベクターデータに変換しないといけないですね。

ポイントデコーダ「DSdecR1」の耐圧向上

DSdecR1の耐圧を上げるには、レギュレータの特性改善が有効との事で、部品を探したがSOT-23-3パッケージの物を入手するのは難しそうです。何か良い方法は無いかと考える・・・。そういえば「Pro Mini」の電源周りの記憶がかすかに・・・。
そうだこの手が有った!!

勤務先の後輩が、現場打合せの帰りに秋葉原に寄ると言うので、千石電商の在庫品「TA78L009AP(150mA品)」と、ショットキーダイオードを買ってきて貰いました。ちょっと足が短かめかな?


DSdecR1の「Pro Mini」RAW端子のピンヘッダを撤去し、隣のGNDと共に何とか空中配線で接続としました。(レギュレータのINがデコーダ基板側、OUTはPro Miniに接続。GNDはピンヘッダを折り曲げ真っ直ぐ取り付け。)
喜び勇んで、コンデンサ付けずに電源投入。当然「ピー」っと発振!慌てて取り付けて事無きを得ました。(効果を実感。)


起動確認(12V)の結果も上々です。

12V-9V-5Vと段階的に電圧落とします。「Pro Mini]搭載の7805への負担を減らし、同時に耐圧も上げられます。これで解決!16VでもOKでしょう!?

あれ?、ダイオード交換忘れてる!!

ミント缶(改)「ミント缶ポイントコントローラー」

ミント缶コントローラーのボタンを、「ぱっかーん」としなくても操作出来る様に改造しました。相変わらず、適当な穴あけです。

ついでと言っては何ですが(どちらがついでなのか?)、やあさん様に相談の上、ミント缶コントローラーのスケッチを、ポイント(アクセサリ)コントロール仕様に変更して頂きました。少々修正が必要でしたが、何とか使用できる様になりました。何でそんな事を?とお思いの方が多数かと・・・。スマイルラインのポイント切換えにDSmainR4を使うのも勿体無いと言う事で、ミント缶を使う事にしようと思ったのです。(その他今後の構想の実験も兼ねてやってます。)


今回のテストは、ミント缶ポイントコントローラによる、TOMIXポイント6台の切換えです。「昇圧版ポイント用デコーダ2(2系列)」及び「ノーマルDSdecR1」x4台(4系列)の動作試験です。これでDSdecR1の在庫無くなりました。


とりあえず12VのACアダプタを繋いでのテストですが、やはり昇圧版(15V)の方が作動音が大きく、きっちり切換えしてくれていそうです。(右側から1-6です。)

16VのACアダプタに替えてみるか!と思いきや・・・、良く見るとDSdecR1は12Vまででは無いですか!!


でも、少しでも「電圧上げたい!」と、くそ重たいトランス式の安定化電源持ち出して来ました。

ボリューム中立位置まで上げてみました。大凡13.5V程度(本体電圧計読み)でしょうか。この電圧なら動きに問題は無さそうです。
「DSdecR1」今回の短時間テストでは壊れていません。でも過熱はしているんだろうな?!


※スマイルラインは、ポイント2つだけなので、。「昇圧版ポイント用デコーダ2」で運用する事で良しとしましょう。
ただ、手元に有る大量のTOMIX(3線式)ポイントは、どう生かそうか?電圧問題は未だ解決を見ていません。

「ポイント用デコーダ2」を昇圧仕様に。その2

「昇圧版ポイント用デコーダ2」を、スマイルラインで実戦テストしてみました。ポイント切換え用にDSmainR4、走行確認用にDCS50Kを接続し別電源でテストを行います。(テスターで確認し、電圧が安定してから切換え操作を行います。およそ2秒程度の待ち時間となります。)


最低電圧の10.6Vと11Vから0.5V刻みでテストして行きます。この電圧では、「シャカッ」っと元気の無い音がして、以前のテストで感じた直線方向の切り替え不良が如実に現れます。(2度連続操作で切り替わります。)


定格の12Vでは、動作音的には「ピシッ」っとハリの有る音になりますが、まだ直線側の不良が少々残ります。


13.5Vとなると、概ね動作は良好になりますが・・・。何故か、実戦配備時の現象(ポイント内部ショート?)が発生します。

ショート?時のDCS50Kの様子(線路側)です。この状態からポイントを操作するのは困難なので、コマンドステーションを2台使用しています。(手動でも直せますが・・・)


その後14Vから18Vまでテストを重ねて、動作確認終了としました。これ位の使用時間では、壊れる事は有りませんでした。


最終的に、耐久性等を鑑み15Vで運用していく事に決定しました。耐圧比60%、使用電圧比75%での運用となります。

24Vまで上げなくても、15V〜18V位で良い(足りる)のでは無いかという結論になりました。(旧々型茶色道床3線式ポイントに於いて。)
※3線式の場合、実際ポイントに印加される電圧は、(ブリッジ)ダイオード+αのVfを差し引いた電圧になります。

「ポイント用デコーダ2」を昇圧仕様に。

ぬっきいさんの「ポイント用デコーダ2」に、話題の昇圧回路を試してみる事にしました。


事前調べでは、R1を撤去の上、JP1に昇圧回路を接続し、GNDはC3マイナスに接続すれば良いはずだったのだが・・・、突入電流の影響か?LEDが点かない。いろいろ試して起動手順を見つけました。(R1は付けておかないと、電源が入りませんでした。やむなし。)昇圧回路を一旦外してからしばし通電、コンデンサ電荷を溜めた後に昇圧回路を接続する事で、安定して動いてくれました。


DSmainR4には12VのACアダプタを接続していますが、昇圧回路入り口では10.39Vになっています。


とりあえず16Vまで昇圧して試します。

抵抗(R1)少々温まっているが、大丈夫だろうか?


千石電商で買った、12V用100円モーターを取り付けて、動作確認。(1.5倍で試用する事になるのか・・・。)

両方向共、動いています。

使用しているモータードライバーTA7291Pの耐圧は25V、使用電圧は20Vまでとなっており、元のコンデンサも25V品なので、念の為18Vを最大値として試験してみます。この辺りまでで大人しく言う事を聞いてくれる事を切に願っています。(頼みますよ!TOMIXのポイント様)



秋月電子では、まともに扱っていない(コンタクトのみ扱い)QIコネクタですが、千石電商で購入して使っています。端子のカシメにはHOZANのP-706を使っています。7サイズ・11種類のカシメに対応している様で、汎用品として一つ有ると便利です。