現在、DesktopStation社及びDCC電子工作連合では、サウンドデコーダーの開発に着手しています。ソフトウエア側の進行状況が芳しく、「そろそろハード側(書き込み関連)の検討に入りなさい。」との指令により、だ~いぶ前(2016年末)に購入してあったポゴピン2種を発掘して来ました。
先ずは、ポゴピンの各種寸法の測定をしていきます。
こちらはスルーホール用でしょうか?頭に接点があります。伸長は、1.65mm。(16.55mm)
縮長は、14mmとなり、ストロークは2.5mmです。
この後、ノギスから射出され・・・、こいつは何処かに飛んでいきました。サヨウナラ。
もう一つは、ストレート形状で先がW字に切れている物で、PADにあてがうものと思われます。伸長は、16mm。(16.35mm)
縮長は、13mmとなり、ストロークは3mmです。有効は2.5mm程度までで考えます。
デコーダー側の要求でスルーホールは作らないとの事なので、こちら(後者)のタイプで検討します。
※カタログを見つけたので、忘れた時用に貼っておきます。これの「P50-Q1」です。
次に、デコーダー側の寸法規格を見ていきます。
MTC21の基板間の寸法は、3.3mm(コネクタ側は3mm)です。
※3mmと3.3mmなので大きい方の数値を取ります。
そして、NEXT18の方は、1.5mmでした。
3.3mmと1.5mmの差は1.8mmとなりますが、ポゴピンのストロークが3mm有るので、共通化は出来そうです。
それらの情報を元に、検討したのがこれらです。基板間の寸法は、上が8mmのスペーサーと1.2mmのワッシャを使った9.2mm、下が9mmのスペーサーでそのままの9mmです。
分割ピンソケットを使うと双方上基板の上側から14~15mmのピンソケット(一般の物は11.5mm)はを差し込まないといけません。
低メスピンソケットに普通の11.5mmピンヘッダとしたい所ですが、嵌合寸法がギリギリな感じです。(現時点で実際に測定はしていない。)
※組み立て手順で、ピンヘッダ部分の半田付けを基板組み立て後にすれば、ピンヘッダのモールド部分がスライドして丁度良くなる筈です。
ポゴピンの基板の組み立て部分での注意事項になりますが、下基板はφ0.8程度までのスルーホールに半田付け、上基板はφ0.7のドリル穴のみで非半田付け(上下同一位置)が良いと思います。
〇結論
ポゴピンのストローク範囲の中で、MTC21・NEXT18双方をコンタクトさせる事が出来そうです。基板は2枚で大丈夫です。
ちょっと基板間が狭すぎるかな?という場合には、ロングタイプのPL50が有りまして、凡そ10mm長くなっています。こちらで再度検討する事になりますが、現物は持っていません。
寸法的には収まりそうなのですが、NEXT18やMTC21のコネクタとの組み合わせた時に問題が出ないか?良く検討する事が必要ですね。