TPI スマイルライターの製作 機能試作機の製作

TRAINO情報室にて開発中の、ATtiny10を搭載したデコーダー「Mini-Decoder」向けに、スマイルコネクタ対応のライターを試作しています。

 

新たに採用しているマイコン「ATtiny10」は、今まで使用していた「ISP書き込み」ではなく、「TPI書き込み」と言う規格で書き込む必要が有ります。

現状試作品はピンヘッダでの書き込みとなっており、切り取ってデコーダーが完成する形となっています。やはりスマイルコネクタ化の必要が有りそうです。

 

TPI書き込みについて調査をすると、ATmega32U4(16U2)を採用しているArduino UNOやArduino MICRO、Arduino LEONARDOなどを改造して、「AVRISP mkII」互換品を作れるとの事。純正の「AVRISP mkII」が終息した今日では、32U4を使ってライターに仕立てるのが、安価で良いと思われます。

 

うちの在庫で32U4を積んでいるボードは、ProMicro互換品とカブトムシボードです。作業性が良いのはカブトムシボードと言う事で即採用です。(改造用に、御誂え向きのボードがたまたま転がっていると言う偶然。)

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試作機の構成は、32U4への書き込み用ICSPピンヘッダ、デコーダー書き込み用のスマイルコネクタが2個とピンソケットが1つです。TQFPパッケージより2本信号を引き出しています。

 

 

裏面は、デコーダ作った時の余り電線を適当に使用して配線してあります。

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新規にAtmelstudioをインストールの後、「純正AVRISP mkII」を出して来て、プログラム書き込みにチャレンジです。最後に触ったのは・・・3~4年前のことだったと思います。

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32U4への電源供給の為、カブトムシボードも同じUSBハブに差し込みしています。これって危険なんでしたっけ?一応壊れる事無く出来たので一安心です。

 

 

改造する為には、プログラムを書いて、書き換えてと言う手順が必要となります。すんなりとは行きませんでしたが何とか「AVRISP mkII互換機」に変身させる事が出来ました。

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バイスマネージャーで「AVRISP mkII」となったのが確認出来ます。

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ライター化は出来ましたが、思惑通りに書き込み出来るか?は、やってみないとわかりません。

 

上手い事いったらどうしよう。NANOの様なポン付けで載せられる安価な32U4ボードが無いのです。TQFPパッケージ44ピンを半田付けする仕様になる様な気がします。

 

NANOに近いピンアサインの、「LEO-NANO?」(レオなの?)ボードとか作ってしまおうか?!「BEETLE-NANO?」(カブトムシなの?)でもいいかな。

 

※部品点数から見て、「ProMicro」よりは「BEETLE」の方が簡単に回路をコピー出来るので、「BEETLE」の拡張版で回路を考えてみましょう。すると「BEETLE-NANO?」になって来ますね。

 

 

以下追記

 

LEDと、TPI/PDI切り替えSWを追加しました。

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現状、USBに挿してAtmel studioに認識させただけでは、LEDは点いていません。何かが違うのでしょう。