S88-N在線検出ユニットの新機構を作る

現在、連合でリリースしているS88-Nの検出方式は、フジガヤ式(フォトリフレクタ)及び、Nucky式(片ギャップ)の2種類です。片ギャップ式に関しては、単純に電気的に判定をするので誤動作は少ないのですが、フォトリフレクタに関しては、環境光に左右されたり、手をかざすと反応してしまったりと、エラー要因が多数確認されています。(窓の無い安定した光環境に向いていますが、展示会等でデモンストレーションの際には、手かざしでデモが停止してしまう事が多々有ります。)

 

そこで、影響の少ない方式は無いだろうか?と考え、思いついたのが磁気感知式センサーです。

そこで秋月でホールICなる物を2種類購入して来ました。どちらも磁気を感知して出力をON/OFF出来る素子になります。

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S88 Control基板を改造して試験していきます。(既設のトランジスタや可変抵抗等を切り離し、5V・GND・信号のみ配線しています。)S88 Detector基板にも各素子を取り付けます。スケッチはフジガヤさんに一部修正してもらっています。

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先ずは、SK8552Gから試します。

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  磁石を近づけると、1~6まで全てONとなります。

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次に、S-5716ACDL0を試します。既に1~6まで全てONになっています。

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 磁石を近づけると、1~6まで全てOFFとなります。

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 双方を取り付けると、1~5まではON、6はOFFとなります。

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 SK8552Gは、6がONになります。f:id:har_amc:20180412222204j:plain

 

 S-5716ACDL0の場合は、1~5までがOFFになります。

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追記:回路図を見直すと、可変抵抗を通して、各出力が繋がっていました。これでは連動して反応してしまいますね。 

 

とりあえず、双方の素子共に反応はしてくれました。

各素子で、出力論理・プルアップ・プルダウンの特性が違います。レールへの取り付けを考えると、SK8552Gの方を採用する事になりそうです。

プルアップ周りを見直しします。