スマイルコネクタZ その4 「WingTAT」の2

スマステ基板の方はひとまず置いておいて、「WingTAT」のコネクタについて、詳細な所を見ていなかったので見ていきます。

 

「WingTAT」をスマイルコネクタZに対応させる為には、餡子を入れて幅・深さを調整する必要が有ります。TEのコネクタのコンタクトは抜けない様ですが、「WingTAT」のコンタクトは、比較的簡単に抜くことが出来ます。

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モールドを真下に押し下げるとコンタクトが抜けます。

 

 

 

両サイドには、2x1mmのプラ棒を差込ます。

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深さ方向には、2x2mmのプラ棒を2段入れます。

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コンタクトを戻します。

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リード側から、引っ張り固定位置まで戻しますが・・・。

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※上面より押し下げると、コンタクトが曲がります。 

 

 

正規の位置まで引き戻すと、餡子に当たってコンタクトが開いてしまいました。(右側参照)

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逆さまにしてコンタクト位置(高さ)をモールドと面位置にすると、広がらない位置となりますが・・・。

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この場合はコンタクトが直ぐに脱落するので、NGです。

 

 

2段目を2x2mm(左側)から2x1mm(右側)に変更すると、コンタクトピッチ・固定共に問題は無くなりました。

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これなら大丈夫です。 

 

 

基本的に、TEのコネクタに比べて勘合が2mm程深いので、標準のスマイルコネクタを使う場合にも、2x2mmの餡子を入れる必要が有ります。

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見えませんが、2x2が入っています。 

 

勘合具合はこの位。

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ショート及び、Zを使う場合には、下段に2x2mmと上段に2x1mmを入れます。

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こちらもこの位。

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連合開発陣は「スマイルコネクタZ」への移行(設計開発)を始めて居ります。0.8mm厚はもとより、0.6mm厚でも開発しています。

 

新規の電子工作ユーザー様におかれましては、いたずらに機器を増やしても面倒かもしれませんので、「スマイルコネクタZ」からの参入も視野に入れてみてください。