窓の断熱

先週より自宅の風呂場と便所のリフォーム工事をしています。

※「している」と言っても業者に頼んで作業していますので、会社に行きつつ昼休みに一度帰宅し打ち合わせ等をこなしています。

 

リフォームのついでに長年の懸案事項である、窓からの「コールドドラフト」対策をしてみる事にしました。ここ数年の高性能な新築住宅にお住まいの方や、予算が潤沢に有る方には縁遠い話かもしれませんが、そろそろ築40年を迎えようとしている住宅には重要な問題です。

 

皆様も、厚手のカーテンを床まで垂らし、冷気の侵入を防ぐ事は常に行っておられると思いますが、台所窓や便所窓等でカーテンをつけていない窓からは、冷たい空気が流れ出し足元をきっちりと冷却してくれている事と思います。複層ガラスや2重サッシに出来れば「Best」ですが、低予算で何とかしたい方への「Better」な方法のご提案です。

 

 

使用する材料は、厚さ3mmのポリカ中空板と厚手(0.8mm~1mm程度)の両面テープ及びセロファンテープ(最近の透明のタイプ)です。今回は、0.8mmの両面テープを使いましたが、0.3mmとかの薄手のテープはガラスと中空ボードとの接触により断熱効果が下がる可能性がありますので、1mmくらいを目安としてください。

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板の切断ですが、ガラス部分の見えがかり寸法(ガスケットの内ー内寸法) の縦横を測り材料の伸縮を考え3mm位小さく切断します。極力大型のカッターを使って切断してください。横方向は2~3回、縦方向(長手)は1回で切断出来ます。

 

 

中空部分の通風を防ぐ為に、空洞部両端をテープで塞ぎます。テープは見えがかりとなりますが、裏に両面テープを貼ってしまいますので、さほど気にならないと思います。

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今回使った物はこれら。

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四方に両面テープを貼り付け、ガラス面に貼り付けします。 

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 取り付け前。隣地は良く見えています。

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貼り付け後。多少の目隠しにはなるか?と言った所です。

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郊外の一軒家で、見晴らしの良い家には当然・・・お勧めいたしません! 

 

 

見通しについてはさて置いて、目的の断熱結果については非常に良好です。何せ、足元の寒かった台所が十分暖かいと思える訳ですから、8~9割の冷風を防いでくれていると思われます。

 

 理屈を申せば、2層の断熱層(ポリカ中空板で1層、両面テープで1層)によりガラス面からの熱貫流を防いでくれています。

※注意  あくまでもガラス面の断熱策です。アルミサッシ部分の熱貫流による結露は防げません。Better」なスペックです。 あっ「Good」の方が表現は適当かも・・・?

 

 

市販品の「プラマードU」や「インプラス」等の内窓を取り付けると、一軒家で数十から百万単位で予算が必要になりますが、ポリカ中空板を使いますと、数万円~十万円程有れば、家中の窓際環境を改善出来ます。

 

DIY断熱おススメです。

 

 

窓掃除をやりつつ、3~4日あれば全部終わるかな?

 

 

以下追記

そうそう、断熱目的における副産物として、紫外線(UV)カット効果もあります。奥様への説得材料に、日焼け防止も付け加えてみてください。

 

※ポリカ中空板は、1800x900(サブロク)サイズで、1枚1700~2000円程です。結構切り無駄が出ますので、板取りを良く考えてください。(どうしようも無い事が多いです。)

両面テープは、1巻600~700円程度ですが4辺に貼り付けますので、思いの他消費量が多いです。