スマステ基板、設計始めました。その4 

USB-UART変換基板は届いています。あやのさんのと同じ「CP-2102」基板でした。良かった。

しかし、スマステ内部はUART接続になる事が有力。追加でJSTのコネクタも購入しないとなりません。

 

 

それでは、UARTの調査を再開します。

メイン基板への半田付けを回避し、取り寄せたDB-9オプションの一つを使って検証します。

 

UART-RS232C変換にはMAX232が使われています。コネクタとの間にトランジスタかFET(Q)が2つと抵抗(R)が4つが有り、ここでレベル変換(1.8V-5V)をしていると思われます。

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  MAX232の仕様図を見ると、周辺に5つのコンデンサ(1μF)を取り付ける必要が有る様ですが、写真で見るとC9401からC9405の5つが有ります。容量は確認していませんが、仕様書通りで問題無いと思います。

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Qと繋がっているのは、11ピンのT1-IN(TTL)と12ピンのR1-OUT(TTL)です。VCCにはコネクタからの5V、GNDもコネクタより接続されています。

 

 毎度の事でTXとRXで?になるが、PIPO X9Sのボードから出ているのがTX、MAX232に入るのがT1-INだから、DSoneR2のRXに入る。同様にX9Sのボードに入るのがRX、MAX232から出るのがR1-OUTだから、DSoneR2のTXから出る。DSoneR2のRXを11ピン(T1-IN)に、TXを12ピン(R1-OUT)に接続します。これでよい筈だ。

 

 

DB9基板のレベル変換を乗っ取り、DSoneR2を接続し動作確認をします。

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ここで奇妙な事が起こっている事に気がつきました。「Desktop Station Software」の動きが・・・。

最後にはエラーとなるのだが、開始ボタンをクリックしシリアル接続を試みる間に、DSoneのボタンを押すと画面が変わるのです???MAX232を外しても同じ症状が。

 

※これを冷静に考えると、DSone側からのTXは、X9SのRXに届いていると言う事ですね。そして、X9S側からのTXがDSoneに届かないと言う事です。

 回路の不調?と、使用部品の選定を考え、この回路は不採用とします。

 

今度は、MAX232に加えてレベル変換回路も外して、以前使ったTXB0104双方向レベルシフタを使う事にします。f:id:har_amc:20171021235629j:plain

 

 

 

 DB9基板、TXB0104双方向レベルシフタ基板、DSoneR2の3段使いで動作確認をします。

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 ところが、何故か同じ症状が・・・???

 

何故じゃーと発狂した後、冷静に考え・・・、以前スマステ筐体内部でのUART捜索の際に、レベル変換後のTXの出力が低いと書いたが、今回のいろいろで原因が判明しました。

 

右側が前回購入したTXB0104双方向レベルシフタ2個、左が今回予備に用意しておいた同型品2個です。明らかにロットは違いそうです。

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前回は購入品2つのうちの一つを使った訳ですが、今回は前回の残り物から使って検証を始めました。ところが、前回同様に変換後の電圧が1.5V程度しか有りません。動作も、上で書いた通りにDSoneのボタンで画面が替わります。

 

冷静に考えると、レベルシフタの故障か?となるわけで、3個目のレベルシフタに取り替えると・・・。

 

一発で動きました。「COM1は利用可能です。」と表示され、ソフト側からも、スイッチからも正常に動作します。1.8V側、5V側共に、電圧は問題無く出ています。

 

 

結論、前回買った「TXB0104双方向レベルシフタ」2個とも不良品でした。

 不良品でなければ一発で動いただろうに、貰い事故で基盤パーにしました。どうしてくれるの???

がっかりです。

 

 

これで、ようやくUARTが発見出来ました。(長い道のりでした。)

あとは、JSTでコネクタ買って、基板仕様決めて、基板のポンチ絵?書いて、データ送って、しばし待てば・・・基板は出来上がるかも知れません。

 

あー、がっかりです。